人間・この劇的なるもの 労働や介護に擦り切れて、朽ちていくだけの人生も「必然」なのか?

読書

こんにちは

今日は、福田恆存さんの『人間・この劇的なるもの』を挫折した感想をお話ししていきたいと思います。

なぜ読もうと思ったのか

そもそもなぜこの本を読もうと思ったのか、忘れてしまったのですが、多分Xで言及している人がいて、そのポストを見てメルカリで購入したんですよね。先ほど、そのポストを探してみたのですが、ちょっともう見つからなかったので、今となってははっきりしないです。ちゃんとメモしておかないとダメですね。

読んで挫折した感想

挫折したので、内容の紹介はできないのですが、雑にまとめれば「自由や個性は逃避であり、快楽はあっても充足した生の実感はない。生きがいは、与えられた役割を演じる中にのみ存在する」みたいな感じでしょうか。それを「劇的」と表現してるんですね。

私なりに言い換えれば、「消費の快楽と虚無、創造の幸福と憂鬱」のうち、後者にこそ生の充足があるといったところでしょうか。それは、わかるんですが、でも「じゃあどうすれば?」という問いに、答えもヒントもないように感じました。「虚無なしの消費」や「憂鬱なしの幸福」はあるのか?しつこく読めば、そういったもののヒントがあったかも知れないのですが、ちょっとそういう気になれませんでした。

また、もう少し「自由」の解像度を上げる必要を感じました。「生きがいとは必然性のうちに生きているという実感から生じる」と言っているのですが、では必然性とはどこまでを言うのでしょうか?労働や介護などに擦り切れて、朽ちていくだけの人生も「必然」なのでしょうか?自由は逃避なのでしょうか?ちょっとそうは思えませんよね。

実際、そんなことは言ってないとは思うのですが、マズローの欲求5段階説でいえば、少なくとも下の二つ、生理的欲求、安全の欲求を満たすくらいの「自由」は必要と思います。この本は、どちらかと言うと、最も上位にある自己実現の欲求に「自由」は不要、と言っているように感じました。だから私の問題意識とは合致しない訳です。

  • 自己実現の欲求 (Self-actualization)
  • 承認(尊重)の欲求 (Esteem)
  • 社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
  • 安全の欲求 (Safety needs)
  • 生理的欲求 (Physiological needs)

挫折のススメ(難しいなと感じた時に)

読書をしているとよく「難しいな、読むのがつらいな、ページが進まないな」と感じることがあると思います。そして、「このまま頑張って読み進めるべきなのか、それとも途中で読むのをやめてしまって良いのか」と悩むことあると思います。読むのをやめることに後ろめたさを感じる方もおられると思います。

ですが、私のおすすめは、読むのを辞めるです。

無理に読んでいた時期もあるのですが、結局ほとんど頭に残りませんし、苦痛ですし、その時間を使って新しい本を読んだ方がよほどいいでね。副次的な効果として、本を買うハードルがすごく下がりました。以前は、本を買う前に「この本、本当に読み切れるかな?難しかったらどうしよう」と不安になって、実際買わないということも多かったんですね。でも、難しかったら読まければいいと決めると、そう言う心理的ハードルが下がって、新しい本や少しチャレンジングな本を読むことが増え、結果的に読書量も増えて、質も上がったと思います。出口戦略を整備すると、入り口のハードルが下がる良い例ですね。

私が実際によくやるのは、「1ページ10秒くらいでざっと読み飛ばす」です。どっか引っかかる部分があれば、その部分を中心的に読めばいいわkです。松岡正剛は「読機」と言う用語を使っていますが、人にはその本を読む機会ということがあります。今はそうではなくても、何年も経った後やはりその本の良さに気づくこともあると思います。古典なんかそうですよね。ですので、今この瞬間に無理に読み切る必要はないと思います。

まとめ

まとめると

  • 「自由には快楽はあっても充足した生の実感はない。生きがいは、与えられた役割を演じる中にのみ存在する」はわかる
  • が、それは「自己実現の欲求」レベルの話。生理的欲求、安全の欲求を満たす「自由」はどう手に入れればいいのか?に答えていない
  • 特に、「虚無なしの消費」や「憂鬱なしの幸福」はあるのか?が知りたい
  • 無理に読まない方が、読書の質も量も向上する

と言った感じでしょうか。

ありがとうございました。

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