東大理三のキャリアから見る低偏差値の生きる道(東大理三の世界、庄村敦子)

読書

転職して、東大卒の人と話す機会がちょくちょくあるようになったのですが、彼らの知識量や頭の回転の速さには恐れ入ることがあります。

理科三類は、そんな東大の中でも毎年100人しか受からない、エリート中のエリートなわけですが、そんな人たちが、どんな人生を歩んでいるのか、単純な興味で読んでみました。

理科三類のキャリア

内容は、出身高校や恋愛事情・結婚事情、サークル活動などいろいろあるのですが、半分くらいがインタビューになっていて、乱暴にまとめるとこんな感じです。

  1. 作家、映画監督(和田秀樹)
  2. 精神科開業医
  3. 脳神経外科医
  4. 起業(医療データから3DCG作成ソフト)
  5. 国会議員
  6. 産業医開業
  7. 海外臨床医
  8. 研究医(性別不合・異和)
  9. 起業(AI)
  10. 研究医(心筋症)
  11. 量子コンピューター研究者
  12. プロ雀士
  13. 研究医(希少がん)
  14. 放射線科医師
  15. 開業医(内科・産業医)
  16. 開業医+起業(医療×ICT)
  17. 製薬会社勤務(医療ビッグデータ)
  18. 起業(病院業務支援システム)
  19. 勤務医(産婦人科)
  20. リハビリ病院院長

どうでしょうか。私はこの本を読んで、理科三類の卒業生が、「経済的・社会的に大成功している」とか、「一般人が想像もできないような異次元の高みで人類のフロンティアを開拓している」とか、という感じはしませんでした。

「お前の頭が悪すぎて、彼らがやっていることの意義が分かっていないだけだろ」というツッコミはごもっともなのですが、少なくともこの本だけを読んで彼らの実態や活動の意義を理解するのは難しいのではないかと思います。

グローバル・エリートのキャリア

ムーギー・キムさんは、「グローバル・エリートは見た!」という東洋経済の連載の中で、外資系のコンサルティングファームや投資銀行でキャリアを送ったエリートたちが、その後どういった道を歩んでいるのかを解説しているのですが、それによると、例えば、映画俳優のマネジャーだったり、太極拳を若者に広めるNPOのリーダーだったり、結婚して小さなスペイン料理のレストランを夫婦で経営したりといった例を上げています。

この本の帯には、「只者じゃない思考回路が行き着く先は?」というキャッチフレーズがありますが、理科三類の卒業生たちも、「他人の視線より、自分自身の人生の幸福と、自分だからこそできる社会貢献」に仕事の判断基準がシフトしてくるのかも知れません。

頭が悪いなりに生きていく道

正直、異次元の天才を見てみたい、という興味から読み始めたので、少し期待した内容とは異なりましたが、頭が悪いなりに生きていく道もあるのかも知れないとは思いました。

実際理科三類を目指していたり、お子さんを理科三類に入れたりしたい親御さんには良いかも知れません。

本日は以上です。また次の読書でお会いしましょう。

メモ

このことは、全体としては東大卒の方というのは社会的に大きな役割を果たしていると言えるとは思いますし、学生時代なんかは偏差値の上下で一喜一憂することも多いわけですが、最終的に何をもっていい人生だったと思ってあの世に行けるかは、「人生はたった一回。他人の視線より、自分自身の人生の幸福と、自分だからこそできるユニークな社会貢献を大切に考えよう」になるのかも知れません。その意味では、頭が悪いなりに生きていく道もあるのかも知れませんね。

理想を追い自己啓発することが最優先の20代のエリート予備軍と異なり、30代中盤に差しかかると、「人生はたった一回。他人の視線より、自分自身の人生の幸福と、自分だからこそできるユニークな社会貢献を大切に考えよう」と仕事の判断基準がシフトしてくるものである。

「外資金融・コンサルの卒業生はどこへ行った? エリートは多いがリーダーは不在」

全体像を俯瞰して把握し、論点を絞り、高解像度で掘り下げて、各種のステークホルダーの利害関係を踏まえ、中長期的な観点で、落とし所を詰めてく、

なかった…年100人「も」受かるともいえる。

30代中盤の人生半分の折り返しを前にする今、「敷かれたレールの上で競争してそのトップを走るエリートより、自分のレールを敷いて自分に合った未来を切り開く自分の人生のリーダーになりたい」と思うようになるという考え方の変化をあげ、

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