2025年読んだ本まとめ

読書

今年読んだ本まとめ。

一時期はビジネス書ばかり読んでいた時期もあったが、仕事関係の本はゼロになり、代わりにキャリアに関する本や趣味として読む小説が増えた。ベストは金閣寺。この本を「気持ち悪い」と切って捨てられる人生だったらどんなに良かったか。2025年は三島由紀夫を知った年になった。去年は33冊なので、大分読書量が増えた。暇なのかも知れない。

遡りやすいように引用ポストしているのだが、ホームページでは重複してしまう。まとめるなら別ポストにするか。あと、このまとめ方をするなら、通し番号をつけたり、著者名をツイートでもカッコ書きで後ろに記載するか。

1. イラク水滸伝(高野秀行)

水滸伝は大袈裟だけど大河と砂漠のイメージのイラクにこんな場所があるのは意外だった。高野さん面白いけど、ずっと手元に取ってある本はない。これも売る

2. 本当はちがうんだ日記(穂村弘)

自意識の強さを逆手に取ってネタにするのがうまい。「素敵レベル」「白馬に乗ったお姫様はまだ?」「私のリハーサル」。芋虫だった仮の私は蝶になる。そしてそのときエスプレッソの本当の風味を知るだろう。簡潔で文章もうまい。売ろうか少し迷う。5年前読んだ『君がいない夜のごはん』もよかったが、彼の自虐、弱男アピは自分に自身があることの証左だろう。若干モヤるのは当時も同じ。

3. 「好き」を言語化する技術(三宅香帆)

良くも悪くも一般論。客観である必要はなく主観でよい、他人の意見に触れる前に自分の意見をアウトプットしろ、何がどうヤバいのか考えろ、プロとアマチュアの違いは修正の数。穂村弘とか文章うまいなと思わせる人も、簡単に書いているようでいて、何回も推敲を重ねてるんだろうな。

4. 凍りのくじら(辻村深月)

眠くてしょうがなかった。オープンチャットは普段だったら絶対手に取らないであろう本を知れるが、この本は読む気になれなかった。1ページ10秒くらいで読み飛ばした。何とか最後までページをめくっただけで偉い。こんな本久々。しかしこれに懲りずに新しい作家を開拓したい。

5. 雪のひとひら(ポール・ギャリコ)

結局重要なのは「消費」ではなく「創造」で、それは多くの場合「仕事」と「子育て」なのだろう。雪のひとひらはどちらも成し遂げて生きる意味を知る。私は「ご苦労さまだった、小さな雪のひとひら。さあようこそお帰り」と迎えられるだろうか?かなり怪しい…

6. オリエント急行の殺人(アガサ・クリスティー)

初めてのアガサ・クリスティだった『春にして君を離れ』がよかったので読んでみた。伏線を回収しながら一気に収束していく感じはさすが。記憶を消して何も知らずに読みたかった。

7. けものたちは故郷を目指す(安部公房)

「牧歌的神話は地に堕ち、峻厳たる現実が裸形の姿を顕現する。」とあるが、香月泰男や石原吉郎がシベリアのラーゲリで見た「人間」の姿。極寒の地で過酷を極め、いつ終わるとも分からない強制労働、同胞が同胞を裏切る相互不審、飢餓。およそ考えられる最も厳しい体験がしかし、人間と自由とが唯一存在する場所であり、真に絵を描く場所であるという矛盾。それは彼らを永遠に変えてしまったが、それをこの作品から感じることはできなかった。

8. 研心 坂下勝美の包丁(坂下勝美)

仕事に悩んでいる。もう会社員は嫌だと思い昔好きだった包丁の本を読んでみた訳だが、楽な道では決してない。単純に鎬と刃先を平行に加工するのにも難しそう。ここまでやるのか?と正直めんどうに思うも、会社員より向いてるかも?という思いを捨てきれない。

9. 悪いこと言わないから「起業」はやめておけ(中村真一郎)

転職してから経営者と話をする機会が増えた。スタートアップの起業家もいて、何となく考え方や立ち振る舞いにサラリーマンとは違う立場の違いを感じる。

日程調整はなるべく前のスロットを選ぶ。テレアポする。事前調査と雑談ネタを準備する。基本だし難しいことはないだけに、やるかやらないかの差が大きい。やってない。営業では話さず聞き出すって言うけどこれもやらないと分からない。鈍感力とかハードワークとか孤独とか無理と思う半面、その先にしか得られない喜びを見てみたいという気も。

10. 適職はどこにあるの?夢なしOLの「転職・休職・副業・起業」実践ストーリー(土谷愛)

「人生詰んでる?」にはもうYESと答えるしかないが、それでも今とは違う生活の可能性を探したい。朝起きるのが楽しみになるような充実した仕事。自己啓発本はバカにされがちだが、今の自分にはこれ以上に重要な問いは見つからない。クリティカル。

11. 君がいない夜のごはん(穂村弘)

自意識過剰で臆病なくせにプライドが高い1番めんどくさいパターン。回転寿司でウニを頼むことが恥ずかしいという気持ちも私は分かるが、解説の人は理解不能のようだ。そういう人にしか気付かない日常のあれこれ。弱みは強み。着眼点も文章もうまい。10年ぶりくらいに読み返したが売らずに取っておく。

12. 苦役列車(西村賢太)

嫌な奴が感すごい。真面目に努力する訳でもないのにプライドはだけは高く、その矮小な自尊心を満たすために親の犯罪に責任を転嫁し、ほとんど唯一の友人に対しても卑屈にあざとく憎みながら依存する。実際にいたら(ちょっと思い当たる人がいる)近寄りたくない。

しかし私はこの北町貫多に「勝てる」だろうか?経済的にも社会的にも私の方がマシであることは確かである。Perfect daysの平山のようにそのような世俗的な欲望から自由になろうとしている訳でもなく、貫多自身はむしろ拘泥している。しかし、なぜか彼に「勝てる」気がしない。

13. 青春を山に賭けて(植村直己)

登山は山野井さん中心に読んできたが、この本は響かなかった…平地より一瞬のミスで死に至る垂直の恐怖を感じたいからかも知れない。この本ではグランドジョラス北壁くらいか。1960年代に世界を旅する様子は楽しいし衝動に突き動かされているとも思う。定職を持つことを重視しているのもちょっと意外

14. いまどき京都職人カタログ(黒田正子)

黒いものも上司が白いと言えば従う世界は会社員も一緒とはいえつらい。3年間本当に炭切りだけ。本当にそれだけ。志願者に本心からやめておけと忠告。何となく少しくらい収入がある気がしていて冷水浴びせられた感じ。

ものにもよるが仕事として成立しない。他に仕事を持ちつつ半分趣味や神様へのご奉仕として続けている。よほど好きでなければ続かない。左官は伝統建築でなければマイルドヤンキー多いイメージもある。何がしたかったんだっけ?という気もする一方で少しでも「やってみたい」という気持ちは貴重。

15. 鍛冶屋 炎の仕事人(田中康弘)

文化的成熟度が上がるにつれ安価な使い捨てから多少高価でも歴史や物語、大袈裟に言えば思想のようなものに価値を見出す人が増えてくる気がする。そういう人に製品を届けて喜んでくれたら嬉しい気がする。希望的過ぎるだろうか。

16. 52ヘルツのクジラたち(町田そのこ)

白馬に乗った王子様を待つ悲劇のお姫様。王子様は自分のせいで自殺し、52の虐待の事実も自分の行動を正当化するための道具でしかない。52はどこまでもいい子ちゃん。毒親になりそう。男性向けポルノを読んだ女性の気分が少し分かる。売る。

17. 九月が永遠に続けば(沼田まほかる)

18. 高校生のための批評入門

19. 潤日(舛友雄大)

20. メイク・バンカブル!(黒木亮)

21. 金閣寺(三島由紀夫)

22. 時が止まった部屋(小島美羽)

23. 三体(劉慈欣)

24. 紅の豚 ジブリの教科書7

25. 共喰い(田中慎弥)

26. ちくま評論入門

27. 日本の原点シリーズ 土

28. すいかの匂い(江國香織)

29. 小銭をかぞえる(西村賢太)

30. トップレフト(黒木亮)

31. 仮面の告白(三島由紀夫)

32. ババヤガの夜(王谷晶)

33. 菌類の隠れた王国(キース・サイファート)

34. やりたい仕事の見つけ方(ゲイリー・グラポ)

35. 田舎暮らし毒本(樋口明雄)

36. 口に関するアンケート(背筋)

37. 本屋、はじめました(辻山良雄)

38. 100分で名著 金閣寺(平野啓一郎)

39. 金閣寺の燃やし方(酒井順子)

40. チベットのモーツァルト(中沢新一)

41. 動物化するポストモダン、ゲーム的リアリズムの誕生(東浩紀)

42. 二木先生(夏木志朋)

43. ねじまき鳥クロニクル(村上春樹)

44. 1973年のピンボール(村上春樹)

45. 陰陽師 醍醐の巻(夢枕獏)

46. 土 地球最後のナゾ(藤井一至)

47. ためらいの倫理学(内田樹)

「最近の内田樹はアレたが、初期は違った」という意見をネットで見て買ってみた。前職の同僚に内田樹のファンがいてこれまでも何冊か読んできて最初は「嫌いだが無視はできない」という感じだったが今は「無視でよい」である。

前半の政治関係のエッセイは面白く読んだが、中盤以降のフェミニズム、哲学関係の論評は難しくてよく分からなかった。ちゃんと読もうという気にもならなかった。私の中にそういう問題意識が醸成されていないのだろう。いつか良さが分かる日が来るだろうか?

48. 路草・朽花(川崎長太郎)

49. 人は2000連休を与えられるとどうなるのか?(上田啓太)

50. 岬(中上健次)

51. 枯木灘(中上健次)

52. ししりばの家(澤村伊智)

53. 午後の曳航(三島由紀夫)

54. パーティーが終わって、中年が始まる(pha)

55. こころの処方箋(河合隼雄)

56. 青の時代(三島由紀夫)

57. 凪の人 山野井妙子(柏澄子)

58. 金閣炎上(水上勉)

59. 完全自殺マニュアル(鶴見済)

60. AI時代の最善手(一力遼)

 

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