[本の小並感 154]はじめての課長の教科書 どうしようもなく人間的な組織で、「この人と一緒に仕事がしたい」と思わせられるか

読書

権限はないが責任は取らされる、それが課長?

私は課長ではないが、課長になりたいと思う時が時々ある。

中間管理職と言うと無茶振りしてくる上司と、言うこと聞かない部下の間に挟まれ、権限はないのに責任は取らされると言うサラリーマンのネガティブな部分を煮詰めたようなイメージだが、事業・予算の作成に関与できると言う特権があるからだ。

田端大学の課題図書でなければ手に取らなかっただろうが、内容は悪くなかった。課長としてのマインドセットに加えて、具体的な手法までカバーされている。

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役割分担が不明確で、風通しも良くない会社

下記の図は、役割分担と風通しとを比較した情報量だが、私の組織はそのどちらでもない。

責任の所在が曖昧で無責任な意識が蔓延しており、メールの送付も自身の責任を回避するためにやたらとばらまく人がいる一方、風通しがいいとも言えない。

この本では、どちらがいいかは一長一短としているが、間違いないのは、役割分担が不明確で、風通しも良くない会社が最悪ということだ。

どちらでも課長が中心

どうしようもなく人間的

上記のような会社で働いていると、成果主義を羨ましく感じることがある。しかし、日本でも富士通の失敗などが有名だが、どうも海外でも失敗しているらしい。

失敗の原因、それは会社は機械ではなく、あくまでも血の通った人間の集まりであるとし、実務的なチップスも多くが部下を人間として扱うという目線からスタートしている。

例えば、「人間は自分から変わることに抵抗はないが、他人から変えられることには強い抵抗がある」、「ほめる時は、人前でほめる」、「監視ではなく注目する」という感じだ。

また、リーダーシップの本質は「この人と一緒に仕事がしたい」と思わせることだとしている。この点、私は決定的に欠けている。

仕事を受けようかと思う

今、訳わからん理由である仕事を担当するよう言われている。

満足な理由、大袈裟に言えば組織としての戦略的意図がないなら拒否しようかと考えていたが、この本を読んで、受けようかと思った。

本人の能力などより、何をするか・どこにいるかが重要だ。事業の中心となるプロジェクトに関与できるかは、好むと好まざるとに関わらず政治も必要で、その時役職を超えてキーパーソンであることは有利に働く。

この本ではその方法を「企業全体の利益を優先しつつ、自らの責任範囲を大幅に超えて、公式・非公式に多くの社内的横断的なプロジェクトに献身的に繋がって行くこと」としている。

オファーされている仕事がそうとは思わないが、一つの機会であるとは思う。

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