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今年読んだ本まとめ

今年読んだ本、まとめ。「暁の宇品」や「一下級将校の見た帝国陸軍」もよかったが、ベストは、「死の貝」。現代の公衆衛生が過去の膨大な犠牲と研究に支えられていることを思い知った。 1 東京都同情塔 主人公は、消毒されAIで文章を綴る美少年より...
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村上龍の『エクスタシー』にみる、「幸福な奴隷」からの脱却方法

村上龍の『エクスタシー』は、エログロ表現がきついこともあってか、話題に上ることは少ない。妻夫木聡が主演した『69』と対照的だが、『エクスタシー』は『69』の後日談として読むことができる。どちらも「いかに奴隷として生きることを拒否するか?」が...
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緑の小宇宙を輾転する血塗られた小動物たちの行方(宮本輝、道頓堀川のその後)

宮本輝の道頓堀川で、最後、武内と政夫のビリヤードの勝負はどちらが勝ったのだろうか?そして、政夫と邦彦は、その後どうなったのだろうか?作中では明示されないが、推測してみる。 推測 私の推測は、こうである。 ビリヤードは、武内が勝...
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ビットコイン・スタンダード かつて人類が持ちえなかった完璧な通貨へ。暗号資産関係では数少ない「読むべき本」

数年前から、半ば趣味でブロックチェーン関連をフォローしているが、ビットコインにはあまり興味がなかった。ギャンブルでしょ?程度の感覚だったのだ。だから、読んできた本もビットコインに関するものではなく、ブロックチェーンに関するものが多かった。し...
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読んだ本はストックメディアにまとめておきたい(最近読んだ本まとめ)

以前は読んだ本の感想をほぼ全てブログに書いてきたが、最近ご無沙汰である。単純に書くのが手間だからで、場合によっては読むのよりも時間がかかっていたが、その代わりに気になったページを写真に撮ってXにアップしていたりした。ただ、やはりフローメディ...
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しろばんば TLというゴミに埋もれてしまった「あの頃」を救い出すことに意味はあるだろうか?

中学の国語の大森先生は、授業の頭に少しだけ小説を読み聞かせしてくれる先生で、それが井上靖のしろばんばだった。大森先生は一時期体調を崩したこともあり、1年では読み終わらなかったが、「洪作」と「おぬい婆さん」はみんな覚えていた。今となってはなぜ...
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スマートコントラクトの仕組みと法律。完全に実務者向け。

久々にビジネス書。完全に実務者向けで、実際に事業を検討している人が都度参照するような使い方が本来なのだろう。私のように「ちょっと齧っておきたい」人向けではないかも知れないが、それでも色々勉強になった。箇条書きで列挙していく。 ...
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ブロックチェーンプログラミングのためのコンピュータサイエンスがわかる本

久々に仕事の本。 「よくTwitterで見るけど、その場で調べる気にはならない単語」を知れるのはいいけど、これも砂漠に降る雨みたいに、サラッと流れてしまうだろうと言う予感がある。 本当は手を動かして、実際コーディングでもしてみる...
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仮想通貨とWeb3.0革命 「ユースケースがない」という批判に応えられるその時には、「甘き勝利の果実」は誰か別の人のものかも知れない

一時期はビジネス書を結構読んでいたが、何というか暇だったのだと思う。転職して慣れない仕事に忙殺されると、休日はアホのように食う寝るエンタメに費やしていた。その意味で、久々のビジネス書は、少し仕事に慣れてきたことを意味しているのかもしれない。...
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まなざしの地獄と不在の狭間で、僕たちはどこで裸になればいいのか(知花くららにとっての短歌)

真っ赤なリボンになった君 先週の日曜日、洗濯物を干しているとNHKが短歌を特集していた。 そこで、ゲストの知花くららさんの短歌を知った。ご自身が流産した時の経験を詠んだものである。 私の知人が妊娠していて、今確か8ヶ月...
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