GWで鳳凰三山を縦走。景色を見ても感動できないという鈍感・不便な体質を再確認した。

登山
観音岳からの地蔵岳。正面に甲斐駒。左奥に乗鞍まで。

登山はとにかく時間がかかる。GW、せっかくの機会なので、鳳凰三山を縦走してきた。

景色を見ても感動できないという、鈍感・不便な体質を再確認した。

5月3日(水)

本当は5月2日の夜に甲府入りできれば良かったのだが、ホテルを取っていない、タクシーを手配していない、仕事で断念。5月3日のGW初日にゆっくり準備。

GW始めました、のアイスコーヒー

紙の地図を買いに本屋に行くと山野井さんの本が。彼の生き方、他人ではない社会でもない、誰の価値観にも左右されない、自分の信じる価値に殉じる彼の登山には羨望し嫉妬を覚える。

甲府に向かうかいじの中で山野井さんの本

GWで当日取れたのがラッキー。城のホテル。ロビーを入るといい香りがする、いいホテルだった。

当日慌てて予約した城のホテル。めちゃよかった。

甲府の夜。前来た時より賑やかになっている気がする(気のせいかも知れないが、駅前にヨドバシができたり、城のホテルできたり)

ホテルが取れなかったら駅寝も考えたが、良識ある大人としてどうなのか。ホテルが取れたのでやらなかったが、駅の北側には良さそうなスペースが。

駅寝してる!と思ったが、ホームレスの人だった。

テント泊装備のバックパック、マムート リチウム50。多分、12, 3 kg。

甲府城の石垣と月

5月4日(木)

朝7:00にタクシーで夜叉神峠へ。甲府→夜叉神峠のバスが出るのは6月からだとか。タクシー代10,000円は痛いが、GWでないとできないことがある。

タクシーの運ちゃんは女性で、登山はしないが、登山客が多いのでいろいろ詳しく、話していて楽しい1時間だった。

ゆるキャンの聖地

りんちゃんが落ち着いたとこ

1時間くらいで(8:50くらい)夜叉神峠到着。

夜叉神峠からの白根三山(=右から北岳、間ノ岳、農鳥岳)

13:00、テント場の南御室小屋到着。8:00に歩き始めたので約5時間。

南御室小屋。登山道から小屋が見えたときの安心感。

そそってくる…

寝るまでの5時間、ひま。周りはグループ登山が多いのか、テーブルを囲んで談笑している。羨ましい。やることがないので、山野井さんの本を読む。

この旅で一番感じたのは、単に絶景を見たりという体験だけでは、はっきり物足りない、ということだ。山野井さんではないが、ある程度自分の能力の発揮できるような体験が必要だ。

今日も白根三山は綺麗だったが、8:00登山開始の13:00テント場着は、はっきり言ってまだ余裕があり、完全燃焼には程遠かった。寒くなってきたので、18:00頃寝る。

5月5日(木)

寒くて寝られない、という事態は避けられた。

朝4:30頃のテント場

綺麗だね。でもそれだけ。感動はない。

薬師岳からの白根三山

甲斐駒ヶ岳の岩々しい感じが印象的。雪はないように見える。

観音岳からの地蔵岳。正面に甲斐駒、左奥に乗鞍まで。

今回、2つ目のは少しだけロッククライミングっぽい体験をした。写真のオベリスクの肩くらいまで上った。正直怖かったが、クラックを利用して岩を登る体験は新しかった。

地蔵岳のオベリスク(肩くらいまで上った)

鳳凰小屋

鳳凰小屋からドンドコ沢へ。これがキツかった。足場が悪いとは聞いていたが、下りだろうとナメていた。足場が悪いことに加え急斜面。大小の沢を複数渡るし、トラバースするようなルートも滑落したらただでは済まない高さ。

10:30頃、鳳凰小屋を出発し、4時間15分歩き続けて、14:45頃ゴールの青木鉱泉に着いた。正直歩いている時は悪態を吐きたくなったが、だがこうでなくては、という気もする。自分の力を出し切る、という体験が必要だ。それはロードでも同じだった。

ドンドコ沢のジグザグ道。写真では分かりにくいが、結構な急斜面

ゴールの青木鉱泉。入りたかったが、バスまで15分しかなかったので諦めた。

韮崎から新宿への帰りのあずさは満席。立ち乗り。そのまま実家まで帰った。

新宿でケーキを買って実家へ

今回、確認できたのは、私の場合景色を見るだけでは満足できない、と言うことがはっきりした。疲れないとダメだ。自分の力を相当程度出し切らないと、不完全燃焼で終わってしまう。その点、ドンドコ沢はよかった。荷物の重さ(多分12, 3kg)もあって、こうでなくては、と思えるような道の悪さ、ルートの長さだった。

翌日、実家でゆっくりした。兄弟、姪も帰省しており、母が生きていればどんなに喜んだかと、と思わないではいられなかった。

実家でテントを干したらハッチが入った。

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