転職1年目の2022年を振り返る。これまでの人生の中で、何番目の年だっただろうか?

日常

イベントとバックオフィスに振り回された。事件・事故もあった。

今年の仕事は、とにかくイベントとバックオフィスに振り回された一年だった。

パーティーの企画なんかを

グッドワイフで、ジャッキーがピーターの家を訪ねてきたとき、扉を開けたイーライは自分の正体を知られないように「パーティーの企画なんかを」と言ってごまかすシーンがあるが、そんな気分である。とにかくずっとイベント追われ続けている感じだった。イベント開催は一つのスキルでプロもいるだろうが、私は明らかに向いていない。

バックオフィスのありがたさ

転職するとき、バックオフィスをやることになりそうというのは分かっていたのだが、それは超頑張れば効率化できて圧縮できるだろうくらいに考えていたが完全に甘かった。基礎的な知識や前例を知らないので、一つ一つの手続きに異様に時間がかかる。本業に集中させてくれた前職の1階メンバー(総務とか経理があった)のありがたさを噛み締めた。

イベントとバックオフィス、私はこんなことがやりたくて転職したのではなかった。このままでは、なんのスキルも身につかないまま、まだ確立していないWeb3.0という業界の片隅で、職を失うことも残念ながらあり得る。

事件

前職のままだったら絶対に経験できないであろう、事件・事故にも遭遇した。生産性ゼロの価値創造ゼロの業務に異様に時間を取られ腹立たしいが、これは貴重な経験であるかも知れない。

転職して良かったと思うところもあった

ポジティブなことを挙げておく。

業界のダイナミズム

一つは業界が大きく動いているダイナミズムを感じるということだ。前職だった電気業界は業界としては確立しており、市場があり各社それぞれのビジネスモデルをもち、エコシステムが出来上がっている。早い話がサチっている。

3.11で原発が止まった時や、それを受けて再エネが大量導入されるといった動きは大きな流れの変化だったが、私の担当業務とは異なっていた。だから、転職の時の志望動機に生意気にも「現在の業務は技術的・産業的に成熟した分野であり、経験や能力をもっと発揮できる場 が欲しい。」と書いているのだ。これは嘘ではない。

一方で、Web3.0業界は、そして今の会社は、今年だけでも様々な事件が起こった。最も大きいのはFTX破綻だろうが、その引き金を引くことになった5月のTerra/Lunaショック。その他の流出事件やNFTのウォッシュトレードなど、もはやニュースにもならないくらい様々なことが起こった。暗号資産に関する税制も少し変わりそうである。そして私も、そのような動きに少しだけ関与できたのだ。前職では関与できなかったことだろう。

マネジメント経験

もう一つは、少し出世したことである。初めてマネジメントする立場になった。私の前職の上司は私が辞める時、同じような課題意識を持ったことがあるが、組織をマネジメントする立場になってモチベが復活したと言っていた。それに対して私は、「でも今の組織では私はマネジメントする立場にはなれませんよね?」と思ったものだ(口に出したかも知れない)。上に人がつかえているからだ。

今の組織は、それはそれは小さいし、まだ部下らしい部下もいないが、曲がりになりにもチームビルディングとアウトプットに責任を負う立場になれば、見えてくるものもあるだろうという気がする(以前はピンとこなかった、田端さんのマネジメント論なんかを、手触り感を持って実感できるかも知れない。)。待遇には不安も多いが、給料も少し上がった。

付き合う人種とプロ意識

他にも色々あるが、付き合う人種が完全に変わった。これは、同種の人間と仕事をする安心感とは程遠い面もありストレスでもあるが、高学歴で企業家精神がある他、仕業との付き合いも出てきた。また、下記のような結果に対する責任を意識したのも転職後だった。私は資料を用意しただけだったが、資料自体はツールであり、達成すべき目的にコミットすべきだった。これは反省だった。

何とか耐えた。来年は…

とにかく、夏に環境が変わるまではメチャクチャ憂鬱だったが、なんとか辞めずに1年耐えることができた。前職の元上司は「3年気張れよ!」と送り出してくれたが、1/3をクリアしたことになる。

環境が改善すれば(=人が増えて、イベントとバックオフィスから自由になれれば)、もう少し自分で価値を創造できる機会が増えるかも知れない。来年は、会社の価値とは何なのか、どこで勝負すべきなのか。それを考えて実行に移したい。

村上龍の69では、こんな一文がある。

今までの32年間の僕の人生の中で、3番目に面白かった1969年は、そのようにして始まった。僕たちは、17歳だった。

2022年は、何番目になるだろうか。苦労は多かったし、個人的な不幸もあった。中長期的には、自分に向いた職業ではないと感じるし、まだまだ探し続けることになりそうである。しかし、総じてそんなに悪くなかったのではないか?そんな気がする、12月29日(木)23:30である。

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