婚活に疲れた30代40代に刺さる「お隣暮らし」という阿佐ヶ谷姉妹の距離感。しかし私は3人でスーパーに行きたい。

読書

婚活に疲れた30代40代

先日バズった下記のツイートは、良かれ悪しかれ、婚活に疲れた30代40代の正直な心境をよく表していると思う。

ここで、阿佐ヶ谷姉妹は比喩ではなく、実際にこのツイートのような暮らしなのだ。

 

やや重な「二人暮らし」

阿佐ヶ谷姉妹は同じアパートに暮らしていたが、二人で朝起きて、二人で仕事に行き、二人で帰って来て、二人で部屋で過ごす。

ミホさんが「エリコ過多」と表現するこの暮らしは、すれ違いと呼ぶには些細な細かい塵が積もり、結局エリコ姉さんが同じアパートの隣の部屋に住むことになる。

縦に寝るミホさんにより、自分のスペースが圧迫されるエリコ姉さん。二人暮らしは、こういった細かいチリが積み重なる。

「お隣暮らし」という距離感

お互いの台所で料理し、持ち寄って一緒に食べるような、同居や夫婦ほど近過ぎもせず、友達と言うには遠過ぎもしない距離感。

この二人暮らしではない、「お隣暮らし」という距離感が、この本の特徴で冒頭の喪ニョ子さんが憧れたものだ。

するとミホさんは湯気の出る根菜たっぷりの美味しそうなシチューを自分の分だけよそって来て、いただきますと言って食べ始めたのです。(中略)

ふーん。私が料理を作ったときは二人分テーブルに持ってくるけど。確かにお互い自分の分だけ持ってくる時もあるけど、そういうときは「自分の好きな分よそってください」とか、一言声かけするし、ミホさんも今まではしてくれていたし。

しかし私は、、、

この阿佐ヶ谷姉妹の関係が、強烈に魅力的なのは30代40代なら誰も疑わないだろう。

しかし、私は違う形を目指したい。3人でスーパーに行きたい。

(No. 194)

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