小さい頃の思い出
ブラムは学生の頃に多分知人宅でだろうか3巻くらいまで読んだことがあった。
それ以降、全く意識に登らなかったが、その世界観はよく覚えていた。上下左右に果てしなく広がる都市空間。wikipediaによると「惑星系すら内部に取り込み」とあり、地球より大きいと言うことになるが、その文明崩壊後の世界でほぼ一方的に虐殺されていく人類。
メルカリのポイントが余っていると何か買いたくなるもので、多分20年ぶりの物語の終わりを見てきた。
ものがたりより、無限に増殖し続ける都市構造物の世界観が魅力的
ストーリーは、はっきり言って途中からよく分からなくなってしまい、後からWikiの記事を見て、「そう言うことか」と理解できたことも多かった。
おそらくだが、作者の最初のイメージはこの都市構造体であり、ネットスフィアや統治局、珪素生物と言った存在は、後から設定されたものだろう。
物語そのものよりも、この無限に増殖し続ける都市構造物が圧倒的に魅力的で、その果てを見たいと言う気持ちの方が強かった。Wikiでも下記のように記載されている。
弐瓶いわく、一番こだわったものは建物であり、全体像がわからないほどの巨大建築物を中心に据え、誰が見ても初めての作品を作ろうとしたという。スケール感を出すために人物を小さく描き、ある意味、『BLAME!』の主人公は建物かもしれないと述べている。
だから、セーフガードや珪素生物との戦いを潜り抜け、階層を登って登って登り続け、まるで現代のマンションの屋上に出るような寂しい、みすぼらしいドアを開けるシーンは、その先にあるものを期待させるものがあった。
結果、何が待ち受けているのかは書かないが、エンディングはもやっとする部分もあるが、20年間気になっていたものにピリオドが打てた。この世界観だけでも価値がある気がする。こう言うのは映像化に向いている気がする。
コメント