久々にビジネス書。完全に実務者向けで、実際に事業を検討している人が都度参照するような使い方が本来なのだろう。私のように「ちょっと齧っておきたい」人向けではないかも知れないが、それでも色々勉強になった。箇条書きで列挙していく。
- スマートコントラクトは、複数のコントラクトから成り、コントラクトはfunction(関数)から成る(違うかもしれない。)。Functionには、ApproveやWithdrawなどがある。
- スマートコントラクトには、定型のものがあり、セキュリティの観点からそれらを流用することが多い。OpenZeppelinなどが代表。
- シードフレーズから秘密鍵が生成される。だから、シードフレーズは重要。
- アカウントは2種類ある。EOA(Externally owned account)とContract Accountである。前者はMetamaskが代表で、自分で秘密鍵を管理する。後者は、秘密鍵がない(正確には秘密鍵はあるがあまり意識しなくてよい)スマコンで管理されたアカウント。
- コネクトウォレットで資産を抜かれる可能性がある。(どうしろというのか。とりあえずの自衛策として、信頼あるサービスだけを利用するしかない。)
- 前払式支払手段発行者は、利用者保護及び業務の健全かつ適切な運営を確保する観点から、電子決済手段に該当する前払式支払手段を発行してはならないとされている。(理由は分からないが、不正出来てしまうのだろう。)
- 暗号資産交換業者は、利用者の金銭を自己の金銭とは分別管理し、信託会社に信託して管理する必要がある。
- 銀行によるパーミッションレスステーブルコインの関与は、健全な銀行業と両立しない可能性があり、慎重な検討が必要。
- Uniswap V3は、預け入れた資産の証書としてNFTが発行され、このNFTと引き換えに資産を引き出すことが可能(NFTのユースケースは色々検討されているが、なんとなく可能性を感じる)。
- ERC721は、transfer関数でTokenIDを入力する必要がある。ERC20にはTokenIDはない。FTとNFTとの違い。
- スマコンは一般的に一度機能するとと修正が効かないと思われている(?)が、Upgradableの機能があるものもある。
- LazyMintによって、Mintと移転とのガス代を節約することができる。多分1回でできる。
- ロイヤリティ設定のためのERC2981があるが、あまり多く使われている訳ではない。恐らくOpenSeaもECR2981ではなく、独自のプログラミングなのだろう。
- ソーシャルリカバリーウォレットというものがある。秘密鍵を紛失しても、リカバリー可能。
- Tornade cashは匿名化できる。
めんどくさくなってきた。
正直ブロックチェーンは暗号資産以外にユースケースがない。色々検討されているのは何となく感じるが、本当に広く普及し、国民生活を豊かにするようなサービスが生まれてくるだろうか?
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