読書はすっかり習慣化しているが、一時期からは田端さんのおすすめ本を読む機会が増えた。
この本で紹介されている本もいくつか読んだことはあったが、田端さん自身が読書を、また紹介している本自体をどう捉えているのか、という半分答え合わせの意味で買ってみた。
ちなみに、田端さんがツイッターやる前のブログが残っており、今回紹介されている本も、こっちの方が詳しいしライブ感がある。
アウトプットしてなんぼ
読書は手段でしかなく、アウトプットしてなんぼ、というのも田端さんのツイートだったと思う。このツイートに触れてから、読む前に目的意識をはっきりさせてから本を買うようにしているが、実際は本屋をブラブラして目についたもの買うことも多い。
君は読んだ本の内容を何らかの形で世の中にアウトプットしているでしょうか?または実際の仕事に活かしているでしょうか。
本で読んだ知識を他の誰かにアウトプットして、相手の共感を得られれば、そこで初めて本を読んだ知識が君の血肉になったということだと思います。
田端さんは、読書中、本の内容を体系立てて理解するために働いている部分が2、3割、そしてその本から得たものをどう使うかと言うアウトプットを思考をしている部分が7、8割だと言う。
私もブログは書いているが個人的なメモに留まっていて、他人に読んでもらうような内容になっていない。プアな小並感だから恥ずかしい訳だが、サウンドバイドではないが、twitter向けの文言も考えないと「アウトプットしている」とは言えないだろう。批判に晒されて初めて自分のものになるのだから(学会は意図的な議論の場として設定されている)。
何のための読書か
では、何のための読書かというと、常識(コモンセンス)を身につけるためだという。
仕事では、地頭もいいし、すごく仕事もできるのに、なぜこんな非常識なことを言うのだろう?そう言う人がたまにいるが、そう言う人はこの常識が欠如している可能性がある。一つの分野に詳しくても、全体の中で俯瞰的に見られないから、視野が狭いまま突き進んでしまうのだ。
「健全な肌感覚」これが欠如しており、それがあればうまく行く訳ではないが、大外しすることは避けられる。そして、「読解力がないと良書に気付けない」ように、常識がなければビジネスにおける解にたどり着けないだろう。
そしてそのインプットとして読書があり、血肉にするためにアウトプットがある。
んで
ずっと田端さんをフォローしている人には、新しい情報はそんなに多くないだろう。ただ、SNSやブログで断片的に散っている情報がまとまっているので、そこは便利だと思う。
私に足りないのは、目的意識とアウトプットかな、やっぱ。
めも
- 読解力が低いと良書に気付けない。これは本当にそう思う。
- 中央銀行とはストリッパーである、そう言うリフレーミングができて初めて自分の血肉になったと言える。
- これからお前に本当の金儲けを教えてやる。怖いような震えるような。
- テスラのモーターはソフトで意図的に能力を制限している。モジュール化とIT屋の発想。
- 剣の達人に斬られると痛みを感じない。無意識を操作する。
- ドリルの穴はわかるけど、君のお客さんにとってのドリルの穴って何?
- 空・雨・傘。それぞれ、データ、インフォメーション、インテリジェンス。
- KPIが達成できなければクビ。そのくらいでなければ、KPIの設定自体に意味がないかも知れない。
- 意思決定工学
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