赤岳・阿弥陀岳 急峻と言われる登りも大体問題ないことを確認できた(冬季は分からないが)。

登山

GWは、赤岳・阿弥陀岳だった。2日なのでその気になれば土日でも可能だが、何とか無為に過ごすことを避けられた。

赤岩の頭からの赤岳(左)と阿弥陀岳(右)。2024年2月。

日程・コース

5月3日(金)、早朝のあずさで茅野へ。行者小屋経由で赤岳展望荘に宿泊。5月4日(土)、赤岳、阿弥陀岳、御小屋尾根経由で美濃戸口からバスで茅野へ。詳細は下記。

赤岳・阿弥陀岳 / すだちさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

地蔵尾根

行者小屋からの阿弥陀岳。左側の稜線から登る。

行者小屋からの赤岳。左側に小さく今日泊まる赤岳展望荘が見える。1時間半くらいで登れる。

行者小屋からの横岳。八ヶ岳西側の岸壁は急峻に聳えている。

赤岳展望荘

赤岳展望荘からの赤岳。小型の風車は回っていなかった。蓄電池が必要だろう。

赤岳展望荘からの夕焼け。左に阿弥陀岳、諏訪湖の向こうに乗鞍。右に北アルプスの山々。

赤岳展望荘は斜面に建っているので見た目よりずっと広い。食事は美味しい。トイレもきれい。写真はないが談話室にはマッサージチェアもある(ワインの漫画もいっぱいある。)。

今回宿泊は2段ベッド×2の小部屋だったが、1階は雪に埋もれて暗いのでできれば2階がいい。予算が許すなら個室がやっぱり快適そう。


急峻と言われる登りについて

今回、地蔵尾根を登った訳だが、ハシゴや鎖、蛇籠などがよく整備されていて特段怖いというものではなかった。

ただ、急斜面に雪が残っており、チェーンスパイクではやや心細かった。アイゼンは、急な雪面、特に雪が締まっていない時に効果的と初めて実感した。前爪のない軽アイゼンでもだいぶ違ったかも知れない。チェーンスパイクは、あくまでも傾斜が緩く、数センチ程度の積雪までということだ。

左下に行者小屋。右上の稜線まで地蔵尾根で登った。

写真がないが、赤岳展望荘から赤岳山頂も結構急で、「ここを降りるのは嫌だな」と感じた。鎖があるところは、常に鎖に手をかけて登った。ピッケルがないので滑落したら100m以上止まらないような雪の斜面もある。冬季にここを登る自信がない。

赤岳から阿弥陀に降って振り返ると赤岳の西壁。覆いかぶさるような迫力だが、岩の隙間を縫うように降りてきたので、高度感はそこまででもない。こういうのの方が好み。高いところ苦手。

降りてきた赤岳を西側から見上げる。倒れかかってきそうな岸壁。

阿弥陀岳。中央を登る。左の南陵は一般人立ち入り禁止。

御小屋尾根もまあまあ急だが、「高度感」という意味ではそうでもない。

今回、靴はスカルパのリベレHDか、アシックスのウェーブガゼル2かで迷った。結局歩きやすさを考えウェーブガゼルにしたし、それで良かったと思うが、散発的に現れる雪の急斜面では少しアイゼンが欲しくなった。ウェーブガゼルの柔らかいソールでは、チェンスパでも靴が曲げられ足先が痛くなる。

御小屋尾根から見上げる阿弥陀。

ウェーブガゼルでは、チェンスパでも靴が曲がり、急な下りを続けていると足先が痛くなってくる。

雑感

世界的な山岳リゾートであるシャモニーをマリアやかほさんが紹介しているがきれい。ジュネーブからバスで1時間で、この山の近さ。こういう街、日本にないのが少し悔しい。なぜだろう。何とか対抗できるのは上高地くらいか。日本は自然資本は豊かと思うが、例えば赤岳鉱泉に車道を通して大規模リゾート開発する計画があったら反発が凄そう。

中国の虎跳峡というところも、この山の近さに(山小屋ではない)リゾートホテル。

今回は冬季に登るための練習の意味もあった。登っている時は「ここを冬季とか無理だろ」という感触だったが、今は怖さが薄らいで何だか登れそうな気がする。次は、(冬季でなくていいから)小淵沢から綱笠山、権現岳のルートで登ってみたい。

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