[本の小並感 161]UXの時代 なぜプロダクトはサービス化するのか。どんな分野に向いているのか。本の内容は何かのコピペのように薄っぺらいが、行動には考えさせられる。

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バズワードを散りばめた薄っぺらさ

何冊かガバッと買ったのだが、この本が一番読むのが憂鬱だった。UXやらIoTやらバズワードを散りばめた薄っぺらいビジネス書な予感がしていたからだが、残念ながらその予感は当たってしまう。

IoTではGEやミシュラン、製造業の民主化ではラズパイ、AIならディープマインド、シェアリングならAirBやウーバー、ブロックチェーンならフィンテック。何処かからコピペしてきたような文章は、流行りの本をごった煮にして劣化させたような内容だ。

書いていることが間違っているとは思わない。むしろ大きな流れとして正しいと思うのだが、構造的な変化の結果であることが示されておらず、表面をなぞって結論だけをつまみ食いしているような印象を受ける。

本の内容より、著者の行動に価値がある

しかし、本としてはイマイチだが、著者はそれを行動で示そうとしている。

例えば倉庫のスペースをシェアしてフットサル場を運営するサービスを提供したり、トライアスロンの雑誌を発行したりしている。

特にトライアスロンの雑誌は、ルミナといい、書店で私も見たことがある。この本では、著者自身がトライアスリートであり、その結果を消費者目線を徹底した結果、UX価値を提供した成功体験のように語られている。正直そうなのかは分からないが、書店に並ぶくらいだからそれなりに成功していると言っていいのだろう。

フットサルのサービスの方はどうも業績は苦戦しているらしい。特に行政とのやりとりは中々生々しい。建築物の用途は法律で決まっているので、倉庫でフットサル場を営業するには、この建築物の用途変更を申請しなければいけないのだ。

起業で自著の内容を証明しようとするのは、大変なことだろう。その意味で、将来を予測しレポートをまとめるアナリストというより本質的には経営者なのだろう。

なぜ、シェアリングなのか、なぜサービス化するのか、

この本でも指摘していることだが、ネットによる大規模なマッチングとIoTは固定費を変動費に変換できる。車の稼働率は4.2 %程度らしいが、車は固定費だった。しかし、ネットによって大規模なマッチングが可能になれば、使いたい時だけ使えると言うサービスが実現される。プロダクトはサービスになるのだ。

家電もレンタルできる。例えば、高圧洗浄機のように、普段はほとんど使わないが、たまに使いたいと言う製品は意外に多くレンタルサービスと親和性が高い。これは、BtoCであり、いわゆるシェアリングはCtoCだから少し違うが、メルカリもある意味CtoCのシェアリングに近いものがある。購入するでも「良くなかったら、メルカリで売ろう」と思えるのだ。

この本では、従業員の業務内容を全て管理し、人件費すら変動費として扱おうとしている。これは、うまくいくかは怪しいが、少なくとも企業にとって人材を製品として「所有」しておくよりも、「シェア」して「サービス」を調達したいだろう。個人は個人事業主に近づいていく。

ちょっと気になるのは、私の業務もシェアとサービスになるのだろうか。メンテナンスなどのサービスが必要であるなら、ユーザーに「所有」してもらうのではなく、サブスクのような形で「サービス」を提供する。そういう、モデルは可能だろうか。

車はいつも使うなら所有、まあまあ使うならサブスク、たまに使うならレンタルかリースかシェアリングだろう。私の扱う製品は、この分類なら「いつも使う」に分類されるだろうが、アフターサービスが結構重要なのだ。その意味で、メンテナンスも含めたサービス化は可能かも知れない。が、テスラはサブスクではないのが気になる(この間、事故時のアフターサービスの悪さが話題になっていた。)。

そういう意味では考えさせられたが、もう一度読む気はないない。うる。

 

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