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きことわ 夢見る熟女の百合小説は、美しい追憶に耽溺するポルノか否か

きことわは、2011年の芥川賞受賞作だが、同時に受賞した苦役列車が話題になり、こちらの作品はあまり話題にならなかった記憶がある。 実際、本屋で他の本に並んで棚に刺さっているの見た時、きことわ?聞いたことある、、、けど、何だっけ?という...
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木皿泉の物語には特別なものは何もない。しかし、普通なものの全てがある。

何もない木皿泉のものがたり 木皿泉の物語には、特別なものは何もない。 人並外れた才能を持つ主人公も、人類の存続を脅かす強大な敵もない。 その物語には、普通の人の普通の時間があるだけだ。 「さざなみのよる」の主人公も、富士...
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「お前、休むのか?見てなくて書けるのか?」 全ての「私」にプロとしての矜持を問う落合の哲学

「お前、休むのか?見てなくて書けるのか?」 Twitterで田端さんが激賞していたが、個人的には文春オンラインの記事にギクリとさせられた。転職したばかりの私に、プロとしての自覚を問われているように感じたからだ。同じように感じた人も多いので...
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やまと尼寺は「部屋に入って一人で電燈つける」全ての「私」を救えるか

後からジワジワ来る山寺の3人の暮らし やまと尼寺精進日記は、奈良にある山寺に住む3人の暮らしを描くドキュメンタリーである。 3人がワイワイやりながら、季節の山の恵みや里からの贈り物で料理を作ったりする様子が、BGMとして流しておくの...
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滲み出る経営者の孤独と苦悩が隠しようもない(社会を変えたい人のための、ソーシャルビジネス入門)

駒崎さんのことは何となく知っていたが、職場の同僚に言われて読んでみた。 結論から言うと素晴らしい本だった。 滲み出る経営者の孤独と苦悩が隠しようもない NPOとかソーシャルビジネスたかいった枠を超えた、超濃厚なビジネス書・起業の教...
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技術も制度もマネジメントも「人を動かす」言葉の力は、強力な資本足り得る

コロナが収束しきっている今からはもう想像するしかないが、東京オリンピックはコロナで中止論も多かった。 国民に自粛を強いながらオリンピックは開催する。政府の方針も批判された訳だが、その時この三浦さんが下記のようなツイートをしていた。内容...
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まさか、こんな本を読む日が来ようとは…個人事業主って青色申告するのに帳簿付けなきゃいけないの?超絶めんどい…

まさか、こんな本を読む日が来るとは考えもしなかった。超実用本。 個人事業主になって、業務委託契約で働くことになると、主に次の三つの対応が必要だ。 健康保険 年金 税金 特に3については、サラリーマン...
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市中銀行を消滅させるCBDCのインパクト。「発行しない」ということも大きな決断に(ソラミツ 本の小並感185)

イノベーションを実現する気鋭のスタートアップ ソラミツ、と言っても何のことか分からないだろうが、その道の人間では知る人ぞ知る存在である(多分)。 カンボジアに世界初のCBDC=Central Bank Digital Currenc...
日常

転職に迷っている。技術資産・人的資産がゼロの私は業界の生産性で勝負するしかない。しかし迷って迷って疲れて来た。(転職の思考法 本の小並感No. 184)

転職に悩んでいる。 既に面接は終わっていて後は条件面が合えばこちらが選べる状態にあるが、まだ迷っているので思考の整理のために書いておく。 現実 転職活動をしてきた訳ではなかった。数年前にリクルートに登録はしたが、しつこく電話がかか...
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温暖化脅威論と懐疑論。現代のインパール作戦はどちらか(「脱炭素」は嘘だらけ 本の小並感No. 183)

温暖化対策は、疑問の余地のない「前提」だろうか 先日読んだビル・ゲイツの地球の未来のため僕が決断したことは、どうすればGHG排出ゼロを達成できるか、という命題に対しての本であり、コストを慎重に考慮していて豊さの実現との両立を前提としている...
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