隠れ社会不適合者たちの声なき声。他者決定・他社責任から自己決定・自己責任の世界に移れるだろうか

下記の動画が面白い。自分が社不(=社会不適合者)だと感じたエピソードを持ち寄って笑おうという企画で、私とは少し違うエピソードも多いが、根本的なところでは会社員にも社不は多いと思う。プレッシャーに耐えなが飛ぶこともできず、気づくと歯を食いしばってPCを叩く会社員。隠れ社不とでも言えば良いのか。

適職診断が「芸術家」

当たらない。真逆まである。何かしらの正解が与えられている方が安心できる。事務とか経理とかのイメージだが、これは自分がその正解に到達できる前提が必要。そうでないと、どうしていいか分からなくなり、誰に相談することもできずに手が止まってしまう。

ただ、轟ちゃんも当初は自身が事務屋や銀行員の方が向いていると思っていたが、実際会社員は苦労し、Youtuberになっており、一番合っていると感じて楽しい。これは芸術家。小さい頃の適職診断をバカにできない。

勤怠用iPadのパスワードが覚えられない

当たらない。正直信じられないが、そういう人がいる、ということを覚えておく。

電話に慣れない

当たる。電話は慣れない。かける前に何を聞きたいのかメモを作り、必要に応じて想定問答集まで作る。気が重い。自分が全く悪くない案件でも掛けたくないし、掛かってくると「ゲッ」っとなる。ただ、電話だけでなく対面も苦手。

提出物忘れがち

当たらない。むしろ、気になって仕方ない。1日1日断頭台に近づいている気分で、その間ずっと憂鬱。早めに対処すればいいのだが、どうしてもそういう気になれず、期限ギリギリになって手をつける。忘れられるくらいの図太い神経が羨ましい。

入社初日にバッくれ

気持ちは分かるがやらない。社会不適合者にもアッパー系とダウナー系がいる、というのは慧眼。個人的に整理するとアッパー系/ダウナー系。

要素 アッパー系 ダウナー系
能力 高い 低い
自己肯定感 高い 低い
責任感 低い 高い
倫理意識 低い 高い

 

メルカリを期限ギリギリまで発送しない

当たらない。すぐ発送する。タスクが発生するのが嫌という気持ちは理解できるが、簡単で正解が決まっている場合、取り組むのに苦労はない。難しいことはないと思うが、なぜ嫌がるのか。

マニュアル通り動けない

当たらない。むしろマニュアルという正解がないと、自分で判断せざるを得ず、その判断に自信がないと動けなくなる。ガルバのような何もマニュアルがなく、全部自分判断の方がやりやすいという。それは、結果を出せる自信があることの証左だろう。

嘘に嘘を重ねてしまう

取っていたメモを失くしてしまい、聞かれたときに「メモは取っていません」と嘘をついてしまう。全く良い結果をもたらさないのに、むしろより状況が悪くなることを分かりつつ、その場を何とか凌ぐために嘘を重ねてしまう。コメントに、「分かってないのに はい!って言っちゃうのほんと無理」というのも、同じだろう。

社会不適合者というと特殊な感じだが、要は社会的な規範に従うか、自分で決定し責任をとるか、という方向性の違いになる。

  • 会社員 / 自営業
  • 安定  / 不安定
  • 給料  / 報酬
  • 他者決定/ 自己決定
  • 他責  / 自責

轟ちゃんは、youtuberになって会社員の時とは違う自己決定・自己責任のプレッシャーを初めて感じたというが、しかしそれを差し引いても今の方がいいという。他人の決めた正解に辿り着けない苦しみに比べれば、結果が自己責任であっても自分で決定する方がある意味楽(?)なのだろう。

色々やってみても人生意外と終わらない。あまり頑張り過ぎず、あ、これなら行けるかも、という道を見つけて欲しい。優しい、、、

シャンプーなどを買い足せない

当たらない。こういう必要に応じた買い物は、正解が分かりやすいから。

こうしてみると、当たらないケースが多い。曲がりなりにも20年近く会社員をやって来たわけで、一般的には社会不適合者とは言わないと思う。しかし、突き詰めると日常的な憂鬱の原因は、他者決定・他社責任に従うことである気がする。隠れて社不とでもいえばいいのだろうか。そういう人は結構いると思う。

この人は、そういった隠れ社不の蚊の鳴くような声なき声を言語化してくれる。自己決定・自己責任の世界に移れるだろうか。

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